仕事でお酒を飲む機会と寝不足が続いていたHさん、
帯状疱疹になってしまいました。
東洋医学的に原因を考えてみましょう。
アルコールは気を上げる陽の性質があります。陰は夜の睡眠で補われます。
Hさんの体の陰陽バランスは、アルコールの多飲で陽が旺盛になり、
寝不足で陰が補われず「陰虚」の状態になっていたと考えられます。
相対的に陽が亢進しているため、交感神経優位の状態です。
交感神経優位のときは免疫が下がります。そのため帯状疱疹ウイルスに
負けてしまったのです。
処方された漢方薬、駆風解毒湯と柴胡桂枝湯を服用し、
陰を補ってくれる山芋を食べて養生されました。
痛みが残る場合は運動やスポーツ観戦、アクション映画鑑賞など
少し心拍が上がり、交感神経優位になることをするのがおすすめです。
*駆風解毒湯は清熱解毒、散熱解表として表証へのアプローチ
柴胡桂枝湯は陰虚(虚証)でありながら湿(実証)があるので半表半裏のアプローチ